久しく連絡も取り合ってなかった、中学・高校時代の友人からやたらと
メールが入る。
内容は共通していて「必殺の新作どう?」と・・・
皆、私の必殺シリーズ好きを覚えてくれていたみたいです。
ただ、困る・・私は新作の視聴をわずか3話でやめてしまったから・・・
それも録画していたのを後で見たので、皆からメールをもらった時は
見てなくて感想も言えるはずもなく・・
確かに、私は超が付くほどの必殺シリーズ好きです。
しかし、それは第一弾の必殺仕掛人から
第二十九弾の必殺剣劇人までの話。
必殺シリーズは剣劇人でシリーズを一度終了し、その後、
単発スペシャルや、映画、Vシネ?そして今回のようなTVシリーズの復活を
繰り返してきました。
ただ、前述通り、私が愛してやまなかった、毎週金曜夜10時にブラウン管の
前に座らせたのは剣劇人までなのです・・
プロデューサーの交代・フィルム撮影の排除・
旧BGM再利用に頼る新BGMの貧弱さ・
好きだった監督の他界・新作での中村主水の魅力なさ・・等々、
理由は色々ありますが、最大の理由は・・
2009は昔風の必殺を作ろうとしているだけで、
新たなる息吹をまったく感じさせない事です・・・
前作を超えたい!何か新しい物を作りたい!
そんな息吹がシリーズを作り支えていました。
1972年に始まった第一弾・必殺仕掛人は
当時、裏番組「木枯らし紋次郎」の社会的ブームに泣かされていた
朝日放送プロデューサー山内久司氏が打倒紋次郎と制作した、
必殺シリーズの原点。
以後・・
第二弾・必殺仕置人
第三弾・助け人走る!
第四弾・暗闇仕留人
第五弾・必殺必中仕事屋稼業
第六弾・必殺仕置屋稼業
そして・・
必殺仕業人
必殺からくり人
必殺からくり人・血風編
新・必殺仕置人
新・必殺からくり人
必殺商売人
必殺からくり人・富嶽百景殺し旅
とべ!必殺うらごろし
必殺仕事人
必殺仕舞人
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オカルト路線や旅物路線、ギャンブル路線にコメディー路線・・・
さまざまな路線変更の中、視聴率的・評価的にも失敗作はありました。
でも、毎回新しかった!!
そして、脱チャンバラで時代劇革命を起こした必殺は、
最終作・必殺剣劇人で今こそチャンバラが新しいと、
理屈抜きの興奮の大立ち回り!
大チャンバラ活劇として登場する。
「ふざけるな!こんなの必殺ではない!」
批評も多かったが、私には、この最終作はシリーズをずっと見てきた
ファンへの最後のプレゼントと感じた。面白かったし嬉しかった。
完全なる正義の味方。パロディ溢れる大チャンバラ。
殺しの理由は恨みを晴らす事ではなく、少女の夢を叶える事。
剣劇人は必殺の守るべきはずだったルールをいくつか無視したが、
竜骨は折れてはいなかった。
「どうや!面白いやろ!」とブラウン管から、プロデューサーそして
松竹京都映画撮影所・スタッフの声が聞こえた!
松竹京都映画撮影所スタッフの心得を聞いたことがある。
「良い俳優・女優はギャラが高くてもどんどん使え!
フィルムもじゃんじゃん回せ!
良い撮影機材あればどんどん買え!
撮影日数はどんどん伸ばせ!
その代わり・・・おまえら給料安ぞ!」
真実のほどは知りませんが、私は本当だと信じている。
剣劇人で一先ずシリーズは終焉する。
仕事人2009に過去作を超えようとする意気込みは
感じませんでした。
*ただ、ほんの少しだけ、過去作を超えている部分は
ありました。それは、ジャニーズ仕事人「東」。
彼は凄いです・・3話までで繰り返し見たのは彼の
殺しのシーンのみ。素晴らしい・・
今の時代、今の世代の新しい必殺が出来るはず。
もし必殺仕事人2010が制作されるのなら、
新しい息吹を切に願います
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