2010/03/06

藤田まことさん


先日、藤田まことさんがお亡くなりになられました。。。

ニュースよりなにより、皆から悲報のメールが届いたので知りました。。

小学生の頃から必殺シリーズが大好きで、高校の時はクラスの皆が
おニャン子クラブを追いかけていたのに、私は楽屋の裏口でサインを
もらおうと藤田まことさんを待ってました。。

最近、20代の方と話をすると「仕事人」は何となく知っていても、
藤田まことさんを知らないという方が多くて。。。

TUTAYAでも昔の必殺シリーズを見かけるようになりました。

知らない方には是非見ていただきたいです。。

シリーズは全31作あり、かなりのシリーズに藤田まこと演ずる
中村主水(もんど)は出てますが、シリーズ毎に主水像は違います。

後期の人気作「仕事人」の主水は表と裏の顔を「割り切り」
過ぎてあまり好きではないのですが、

好きなのは初登場の「仕置人」

金次第で、白でも黒でまかり通る世の中にだんまりを決めていた主水が、
想像を超える悪行に遭遇する第一話で言うのです・・・

「この話が(悪行の)本当だったら俺はどうなる・・?
この世の中には正しい事なんかねえ・・そう言いながらも、心のどこかで
そいつを信じて俺は今までこいつ(十手)を握ってきたんだ・・」

日常では全く無力な正義感。
主水の心の奥に閉まっていた正義感。
それが「俺のようなろくでなし・・」にしか出来ない仕事と昇華し、
闇の仕置人が誕生します。

このころの主水は、殺しの信念は正義感にあり熱かったです。。

続く「仕留人」は影薄かったですね・・作風も暗いし・・面白いけど。

そして主水が、脇役から主役に昇格した「仕置屋稼業」。。
この作品から主水は本当に「殺し屋」になって行きます。
表と裏の顔のメリハリが際立って来たのもこの作品から。

続く「仕業人」はマニア人気度NO・1の主水像。
主水を殺しに向かわせる理由はただ一つ。

「金」の為。。

奉行所の地位も最下級まで落とされ、甘党だった主水が酒を
飲みだします。(これはスポンサーに菊正宗が入った為)
正義感の欠片も感じさせない非情なる主水は
とにかく人気が高いです。。。

でも、実は私が一番好きな主水像は、この後「新・仕置人」
「商売人」の後に作られた「初代・仕事人」の中村主水。。

先に「仕事人」の主水は好きではない、と書きましたが、
それは続く「新・仕事人」から。
正確に言いますと「初代・仕事人」の第29話以降から。
(この理由は長くなるので書きませんが)

「第28話までの初代・仕事人」の主水が大好きでたまらないのは、

「中村主水と言う人物が本当に実在してる」としか思えないくらい、
藤田まことさんの演技が素晴らしいから。。

昔の正義感は無い。さりとて特に金に困ってる訳でも無い。
家庭も仕事も波風無し。。。
そんな背景の主水が、凄く好きです。。。

藤田まことさん。素晴らしい演技をありがとうございました。

*TSUTAYAにDVD。。ありますよ。。

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